青森市浅虫の温泉宿に近い場所で11日にクマが目撃され、付近の温泉や店が警戒を強めています。近くの水族館は、人気イベント「夜の水族館」の中止を発表しました。

青森市によりますと、2025年は11月12日までに約300件のクマの目撃があり、前の年の倍以上となる異常な事態となっています。

浅虫では6件クマが目撃されていて、11日は温泉宿に近い場所に出没しました。

島元萌々子 記者
「午後5時前に目撃されたクマは、道路から線路したの草むらに逃げ込みました。目撃した男性がスマートフォンのライトを向けたところ、クマは驚いて線路の上へ逃げていったということです」

浅虫で目撃されたのは、体長70~80cmのクマ一頭です。このクマの目撃を受け、付近の施設は警戒を強めています。

夕方以降の出没が多いこともあり、浅虫水族館では11月だけの限定イベント「夜の水族館」の中止を決定しました。

浅虫水族館 我満理沙さん
「すごく楽しみにされているお客様がたくさんいらっしゃったと思うんですけれども、ご期待に添えず大変申し訳ないなと思っております。皆さまの安全を第一に考えて中止とさせていただきましたが、日中は通常通り営業を行っておりましたので、皆さまお気をつけて水族館のほう楽しんでいただければ」

また、こちらの温泉宿では「クマ撃退スプレー」や「鈴」、それに「ホイッスル」を用意し、散策に出掛ける客に持参するよう呼びかけ、安全確保に努めています。

街の人は
「今までと違って怖いです」

相次ぐクマの目撃に、市民の不安は高まるばかりです。