猛暑の影響で、大量に死んでいることが確認された青森県「陸奥湾の養殖ホタテ」についてです。実態調査を宮下宗一郎 知事が視察し、「水温が高い中でも可能な養殖体制の確立を目指す」考えを示しました。
陸奥湾ホタテの実態調査は、10日(月)から湾内の漁協や支所で行われていて、宮下知事は、山本知也 市長とともにむつ市漁協を視察しました。
調査では、養殖して半年の稚貝約2400枚は全滅していて、養殖して1年半経った新貝は121枚のうち生きていたのは1枚だけ。ほぼ全滅でした。
むつ市漁協 木村 司 組合長
「自然の力なので、なんとも言えないが…。(漁師は)来年よくなるか?再来年よくなるか?そういう気持ちでやるしかない」
むつ市 山本知也 市長
「(支援は)市としてやるべきところと、県がやるところが制度上出てくるので、市町村でやるべきところはしっかりやりたい」
また、宮下知事は13日に平内町漁協小湊支所の実態調査も視察しました。
13日は12か所の養殖施設で稚貝を調べた結果、へい死率は90.3%から100%にのぼったことが報告されました。
平内町は例年であれば養殖ホタテの水揚げ量は国内一ですが、今回の大量死の影響は深刻です。
宮下知事は、漁師から要望が相次いだ生活支援については明言を避けたうえで、猛暑で水温が高いなかでもできる養殖体制の確立を目指す考えを示しました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「ホタテガイが成長していないっていう状況はなかったので、壊滅的な状況であると同時に、陸奥湾がホタテの生産に適しているかどうか。やらなきゃいけないことは、気候変動の環境のなかで、生産技術を結集して高水温に対応できる生産を確立できるかどうかだと思う」
陸奥湾ホタテは、2024年も大量に死んでいて、相次ぐ被害に関係機関は対応を協議しています。












