2024年1月、青森県八戸市で5歳の女の子を水で濡らしたうえ放置し、死亡させた罪に問われている33歳の男の裁判で、検察側は男に懲役15年を求刑しました。
起訴内容によりますと、関川亮 被告(33)は2024年1月、八戸市のアパートで交際していた女と共謀して女の娘の宮本望愛(のの)ちゃん(5)を水で濡れたまま、約4時間半にわたって放置し、死亡させた罪に問われています。
青森地裁で開かれた9日の裁判で、検察側は“濡らしせっかん”を主体的に考え、実行していた責任は重いなどとして、関川被告に懲役15年を求刑しました。
これに対して弁護側は、関川 被告は望愛ちゃんを洗い場に立たせたあとは濡らす機会はなかったなどとして、無罪を主張しました。
このあと、関川被告は最後の陳述で「遺族には、大切な子を結果的に奪う形になってしまい自分の安易な行動で罪の気持ち、重大さを感じている。謝罪の気持ちでいっぱいですが、自分は水をかけたり水の入った浴槽に入れたりしていない」と述べました。
裁判は、10月29日に判決が言い渡される予定です。
※今回の裁判の初公判・裁判2日目(証人尋問)・裁判3日目(被告人質問)・母親の裁判などは関連リンクからご覧いただけます。