事件・事故遺族の現実 心身ともに困憊のなか追い打ちかける費用負担
“元の生活”に近づくきっかけになるのは「周囲の支援」

事件や事故が起きた直後、遺族は突然の出来事にパニックに陥り、精神的にも肉体的にも疲れ果て、子どもが亡くなったのは「自分のせいだ」と責めることさえあると言います。追い打ちをかけるのは、急に必要となる費用負担です。

田代祐子さん
「喪主として、死亡届から葬儀一式を自分が中心にやらなければならないなか、銀行や家のことなどの名義変更。健康保険や年金などの手続き。引っ越しなどの費用やアパートも優先してもらえるなど、もろもろの手続きを支援して下されば、家族の負担も随分減ると思います。心を落ち着かせて亡くなった方をしのぶこともできると思います」

遺族の生活が元に戻ることは決してありません。

周囲の支援が元の生活に近づくきっかけになると田代さんは訴えています。