「1人じゃないと教えてもらって…」交通事故の遺族同士のつながり
真に語り合える家族同然の存在

田代祐子さん
「できたかな。疲れた、半分で疲れた。産みの苦しみだよ」

作業場に笑い声が響きます。でも…、ここにいるのは突然、前触れもなく、大切な人を亡くした同じ交通事故の遺族です。悲しみや苦しみを分かち合った人同士だからこそ、真に語り合える家族同然の存在です。

6歳の子どもを亡くした 渡邊理香さん
(田代さんについて)
「話しをして、話を聞いていただけるだけで、すごく助けられる部分があるので。大切な存在だと思います」

8歳の子どもを事故で亡くした 佐藤早織さん
(田代さんについて)
「私の中で、人間関係が1人じゃないことを教えてもらって、広がって、人と人とのつながりをくれた方です」

田代祐子さん
「仲間だと私は思っているし、息子・尚己が亡くなって24年経つけれども、彼女たちがいなければ、私はいまこうして生きていなかった」