青森市出身の世界的板画家・棟方志功の生誕を記念した講演会が開かれ、志功の孫が当時の制作の様子などを語りました。

棟方志功が生誕122年を迎えた5日、青森市の県立美術館で生誕を祝う講演会が開かれ、約60人の観客が志功の歴史を写真で振り返りました。

1903年9月5日に青森市で生まれた志功は、自身の板画(はんが)が国際的な美術展で数々の賞を受賞し、「世界のムナカタ」として広く知られています。

講演会では志功の孫であり、研究家の石井頼子さんが登壇し、志功を撮影した写真家・飯窪敏彦さんとの対談で当時のエピソードについて語りました。

【石井さんとの対談の様子】
写真家 飯窪敏彦さん

Q.棟方志功の第一印象は?
「びっくりした。ひとつのエネルギーの塊が動いている。これはすごい人だなと。まだもっと撮りたい、もう1枚撮りたい、さらに撮りたいがずっと続いたから、これは大変な人ではないかと」

訪れた人たちは、あくなき探求心で板画の新たな可能性を切り拓いた志功の姿に思いを馳せていました。