青森県五所川原市で2日に「突風」が発生しました。
倉庫の屋根が吹き飛び、近くの建物などあわせて5棟が被害を受けました。気象台は現地調査の結果、風速は約40mと推定しています。

2日午後1時すぎの五所川原市の津軽自動車道です。
ワイパーを動かしても視界が悪くなるほどの雨が降りました。この同じ時間帯、五所川原市原子地区では突風が吹きました。

中澤美寿妃 記者
「あちらの建物の屋根は完全になくなり、梁がむき出しになっています。5mほど離れたこちらに飛ばされています。さらには、20mほど離れたあちらの建物に屋根の一部が突き刺さっているのが確認できます」

屋根は「郷蔵(ごうぞう)」と呼ばれる木造倉庫から数十メートル飛ばされて、近くの空き家や倉庫などあわせて5件で被害がありました。ケガをした人はいません。

近所に住む人
「急に雨が降ってきて、台風みたいに音がゴーとした。窓を閉めたら、あそこの建物の屋根が飛んでいた。2階にあがったら天井が穴だらけ…」

被害があったのは、屋根が飛ばされた木造倉庫から南東方向に集中していて、突風はこの方向に吹いたと見られます。

中澤美寿妃 記者
「あちらの建物から20mほど離れた、こちらにも建物の一部が飛ばされてきています。2mを超える角材や壁には木材がつき刺さり、風の強さが伺えます」

突風が吹いた時には、津軽に竜巻注意情報が出されていました。

青森地方気象台は3日、機動調査班を派遣し、被害状況から風の強さなどを確かめました。

青森地方気象台 三上康治 次長
「屋根が飛散して周辺に被害が発生しているということですので、詳細に調べて、当時の気象状況、そういったものも総合的にあわせて調査を進めていきたい」

気象台は調査の結果、2日午後1時10分頃に「突風」が発生し、風速は約40mと推定されると発表しました。突風をもたらした現象の特定には至らなかったとしています。