都道府県単位で全国初となる「小児科のオンライン診療」について、青森県の宮下宗一郎 知事は、2025年10月から試行する考えを示しました。これに対して、県医師会からは、オンラインで初診をすることに懸念の声が上がりました。

宮下知事は10日、県医師会との懇談会に出席し、青森県が全国で初めての導入を目指している小児科オンライン診療の事業について説明しました。

この事業は、平日の夜間や休日に子どもが体調を崩した時に、オンライン診療を受けられるようにするものです。東京の民間業者に委託し、2025年10月に試行し、2026年4月からの本格運用を目指しています。

これに対して、医師会からはオンラインでは重症を見逃すリスクがあるなど懸念の声が上がりました。

県医師会 齋藤吉春 副会長
「初診をオンラインでやるのはどうなのかなっていうのは非常に大きな疑問だし、危険が伴うというふうに考えています」

青森県 宮下宗一郎 知事
「1つの選択肢として親御さんに選んでもらえるような医療を作りたいと思っています。これは心配されているようなことはすべて解消して、試行的に開始して、協力してくれる親御さんたちとコミュニケーションをとりながら、より良いものにしていく」

県医師会は、今後も県と協力して県民の健康を守っていきたいとしています。