水産資源の低迷を受け、青森県八戸市の漁船漁業会社は、商業目的では県内で初めてとなる閉鎖循環式の陸上養殖をはじめました。

商業目的では県内で初めて閉鎖循環式の陸上養殖をはじめたのは、八戸市の嶋脇漁業で、マツカワカレイの稚魚3000匹を水槽に放流しました。

会社はこれまで漁船を使って漁をすることを主体としてきましたが、近年の八戸港を中心とする水揚げ量の低迷を受けて、新たなビジネスモデルを確立するため市や大学などと連携して養殖をはじめました。

人工海水をろ過し、再利用しているため外部からの影響を受けにくく、最大5000匹の養殖が可能だということです。

嶋脇漁業 吉田徳光 社長
「できるかぎり生育期間の短縮をすることができれば、事業ベースに乗っかることができ、明るい兆しが見えてくると思う。青森の魚として『マツカワカレイ』を普及していくためにがんばっていきたい」

800グラム以上の出荷サイズになるまで、早ければ10か月ほどで養殖でき、2026年春ごろの出荷を目指しています。