青森県野辺地町が発注した工事の入札で、談合があったのではないかとして調査を進めている百条委員会が開かれ、次回は証人として町長と副町長の出席を求めることになりました。

野辺地町の議会が設置した百条委員会は、町が発注した工事の入札で2つの会社が最低制限価格と1円単位まで同じ金額を入札したことなどを調査しています。

14日の3回目の委員会では、町に求めていた記録資料の一部が提出されませんでした。

次の百条委員会は4月中旬までに開く予定で、一部の資料が提出されない理由などを聞くため、証人として野村秀雄町長と江刺家和夫副町長の出席を求めることにしています。

野辺地町議会百条委 赤垣義憲 委員長
「不可解、疑念が出た以上は、それをしっかりと解明していかなければならないというところで委員会を発足した。業者うんぬんより、まず町の入札のあり方が正しいのかどうか検証していく必要がある」

問題となっている入札を巡っては、調査の対象となっている工事を請け負った会社が2月に会見を開き、「近年は土木積算ソフトの性能が向上しているため正確に入札の見積もりができるとして、談合や情報漏えいなどはなかった」と主張しています。