知っておきたい!【北海道・三陸沖後発地震注意情報】とは?

まず、聞きなれない「後発地震」とは、モーメントマグニチュード(Mw)7.0以上の地震が起きた後に起こる巨大地震のことです。

※モーメントマグニチュード(Mw)
地震波形全体を詳細に分析して算出し、巨大な地震の規模を求められる。発生直後に迅速に計算することは困難。
●津波警報等を更新する場合や、●巨大な地震の場合、●発生した地震が、【南海トラフ沿い】や【日本海溝・千島海溝沿い】の巨大地震の想定震源域に影響を及ぼすかを判断する場合に使用される。

東日本大震災の時も、2日前の3月9日に三陸沖でMw7.3の地震が起きていました。これが「先発地震」、2日後の3月11日に起きたMw9.0の地震が「後発地震」と考えられています。また、1963年、千島海溝沿いでもMw7.0の【先発地震】の18時間後にMw8.5の大きな【後発地震】が起きました。

こうした巨大地震が起こるのではないかとされている地域が、北海道から岩手県にかけての【千島海溝・日本海溝沿い】です。この想定震源域とその周辺では、これまでにも繰り返し大きな地震が発生しています。このエリアでMw7.0以上の地震が起きた時、巨大地震の“前触れ”となる可能性のある地震を防災に生かそう“このあと来るかもしれない巨大地震に注意しよう!”ということで発表されるのが【北海道・三陸沖後発地震注意情報】です。

では、具体的にこの巨大地震でどんな被害が考えられるか見ていきましょう。