2024年8月に経営破綻した青森県弘前市の百貨店「中三」を巡り、債権者集会が開かれました。百貨店の建物と敷地などのは、県内外の5つの企業と任意売却に向けて協議が進んでいることが報告されました。
中三の債権者集会は、4日午後3時から青森地方裁判所弘前支部で開かれ、債権者278人のうち約10人が出席しました。
破産管財人の山内賢二弁護士によりますと、4日の集会では弘前の中心街のランドマークとなっている建物を含めた不動産は現在、県内外の5つの企業と任意売却に向けて協議をしていることが報告されました。
また、在庫品や備品などの処分を進めると、最終的に9000万円程度の回収が見込めるということです。
ただ、不動産や在庫品などを売却したさいも負債総額約10億円のうち、一般債権7億7000万円は弁済が困難となる見通しです。
破産管財人 山内賢二 弁護士
「(建物を)前向きにあのままにしておけないという業者の思いも感じますので、管財人としては早く方向性が出せるように進めていきたい」
中三の次の債権者集会は、2025年6月25日に予定されていて、山内弁護士はそれまでに不動産の任意売却を検討している企業と協議を進めたいとしています。