青森県の八甲田中腹の天然の雪室で熟成され、糖度を増したジャガイモの掘り出しと出荷作業が最盛期を迎えています。

標高750mに位置する開拓の地・黒石市沖揚平地区で「雪室じゃがいも」を生産しているのは「サニタスガーデン」です。

雪室は、いまだ銀世界が広がる八甲田中腹の雪山の中に作られていて、室温は約0℃。縦6m、横14mのスペースに2024年12月中旬から8品種のジャガイモ、合わせて20トンが貯蔵されています。

ジャガイモは、凍りはじめる直前にデンプンを糖に変える性質があるため「雪室じゃがいも」は通常の倍ほどの10度を超える糖度になります。また、みずみずしさを保ったまま熟成されます。

3日は、3人の社員が注文を受けたジャガイモを雪室から出し出荷していました。

サニタスガーデン 太田祐司さん
「雪が多くて雪室に入るのも結構大変で、雪室の上に乗っている雪も時々降ろさないと家の屋根と同じように潰れてしまうので、その作業が大変でした。蒸かして食べるとか、ポテトフライにして食べるとか、そのまま食べてもらうほうが向いていると思う」

「雪室じゃがいも」は、県内のスーパーで購入することができます。