ハウスの温度を一定に保つための暖房燃料費は年間100~120万円

田舎館いちご研究会 平川剛志 会長
「(炭疽病は)こういう風に元気でも、あしたの朝来たら「ぱたっ」となっている。そういう状況。抜いちゃう。商品にならないから」

市川麻耶キャスター
「いちご農家が苦慮しているのは病気による収量の減少に加え、冬に欠かせない暖房費の高騰です」

イチゴの栽培ではハウスの温度を一定に保つため暖房が欠かせず、とちおとめを生産する平川さんが1年にかける燃料費は100~120万円。年々高騰しています。

生産者が丹精込めたイチゴを無駄なく使い、販売店は1つ1つ丁寧に商品を作っていきます。

アルパジョン 松坂和治さん
「大変だけれども、家族の大切な日だと思うので、子どもが喜んで、夫婦でもクリスマスのあたたかい幸せ感を、一瞬でも味わっていただきたい」

クリスマスに欠かせないケーキを彩る“赤い宝石”をとどけるため、販売店と生産者の努力は続きます。

こうした収量の減少や燃料費の高騰に苦しむ中、田舎館いちご研究会で期待を寄せているのが「ロイヤルクイーン」という品種です。「ロイヤルクイーン」は、高温や病害虫に強い品種で、研究会ではすでに3人が栽培しています。平川さんは「とちおとめ」にも代わる品種として、期待したいと話していました。