座右の銘を披露 「何歳でも挑戦できる」エールを交換

約1時間半の対談の最後に、互いの“座右の銘”を書いた色紙を交換して、互いにエールを送りました。
田舎館村 鈴木孝雄 村長
「“理正しくも情けなくば人は動かず”誰の作なのか私はわかりませんが、ある日突然これを見てグッと来たんですよね」

大館市 石田健佑 市長
「“夢なき者に成功なし”ということで、吉田松陰さんの言葉です。まさに私も人生そうだったなと思っていて、とにかく今の社会というか大体が『とにかく勉強しなさい』と言う。私はそうじゃなくて、勉強を目的にするんじゃなくて、ちゃんと夢があって、その手段として勉強がある。だから、この言葉がすごく好きで、夢があってこそ成功があるんだと。夢を持つことこそが大事なので、今87歳ですね?これからも、もっといろんな夢を持って、私も(夢を)持って一緒に頑張りたいと思います」

田舎館村 鈴木孝雄 村長
「冥途の土産でもらいました。生きているうちに、こういう体験というのは誰ができただろうかという自慢が一つできたような気持ちです」
大館市 石田健佑 市長
「私もです」

市政のかじ取り役を任されたばかりの最年少市長に、最年長村長はユーモアを交えながら期待を込めました。対談後の取材で、2人はそれぞれ次のように語りました。
大館市 石田健佑 市長
「87歳にしてあれだけパワフルで、それこそ年齢は関係ない。何をやりたいか、目標があったり夢があったりすることが大事で、年齢は関係ない。60歳違ってもこれだけ一緒にいろんな話をさせてもらって、高い目標を持っている人がいることで私はそう感じましたし、年齢に関係なく何歳になっても挑戦できるということを知ってほしいと思いました」

自分のおじいちゃん・おばあちゃんと同世代の首長が車で約1時間半かけて訪れ、元気にこれからの目標を語る姿から、石田市長は挑戦することに年齢は関係ないと改めて感じ、自信を得たようにも見えました。

田舎館村 鈴木孝雄 村長
「感心したのは、年寄りと若い人とのつながりを大事にしていこうという考え。そういう仕組みをつくって栄えようという考えは、すばらしい。若さの発想でこれからの時代をどう取り持っていけるか、期待したいです。」
インタビューを終えた鈴木村長は、大きな目的を果たし、晴れやかで満足そうな表情でした。
11月17日で5期目の任期をまっとうし、村議会議員の頃から数えると約40年におよんだ政治の道を退きます。その日を前に実現した全国最年少首長・石田市長との対談では、今後も年齢にとらわれず、目標に挑戦し続けるための英気を養ったのかもしれません。