レトロな缶詰が130点以上展示

ずらりと並んだ「クジラの大和煮」の缶詰。戦前に作られた缶詰の複製品です。こうした缶詰130点以上を展示した企画展が、青森市にある県立近代文学館のロビーで開かれています。
企画展を担当したのは、県立郷土館の学芸員・増田公寧さんで、今回、明治31年頃に青森市の製造所で作られた「ホヤの水煮」の缶詰を初めて公開しました。


県立郷土館 増田公寧 学芸員
「明治20年代の広告は見つかっていたんですが、ラベル自体が出てきたのはすごく大きいこと。東京大学の総合図書館にありまして100冊くらいあるファイルを1枚1枚めくっていった結果、このラベルを発見した」

県内では、青森市が大正時代から昭和の初期にかけては“缶詰王国”と称されるほど缶詰の製造が盛んでした。その活況を支えたのは、オホーツク海などを漁場とする「北洋漁業」でした。