有識者が語る「衆院選2024」のポイント

県民からも物価高騰対策などについて舌戦が期待される今回の衆院選。有識者に与野党の動きを考える上でのポイントを取材しました。

県明るい選挙推進協議会の会長を務める弘前学院大学の西東克介教授です。衆議院解散が総理就任から戦後最短の8日後となったことが、衆院選の大きなポイントになると指摘しています。

弘前学院大学 西東克介 教授
「せっかく石破さんが総裁になって総理大臣にもなったわけですから、同じ与党の中での反対があってもしっかり論戦をして解散すべきだった。それであってこその石破さんなのではないかと思います」

いまの国会は、会期が限られていたこともあり、議論の焦点は自民党が政治資金収支報告書の不記載議員を公認するかどうかに絞られました。このため、具体的な改革について議論は深まりませんでした。

弘前学院大学 西東克介 教授
「(裏金議員を)公認するということを野党からすれば全く反省がないということで攻撃したい。かといって、ある程度は(公認を)出さないとこれからの石破政権にとっても不利になる。一定程度の人は公認する判断に至ったのでは。これが野党からの攻撃の材料にまだまだなる」

また、衆院選まで異例の短期決戦となったことで全国で野党が共闘する動きは限定的となったとも重要な点だと強調します。

弘前学院大学 西東克介 教授
「野党が仮に過半数を超えたとしても、野党が一致できる政策がほぼない」

政権選択となる衆院選に向けて各党ともに本格的に動き始め、10月15日に公示し、27日に投開票となります。