「夜空にどう映えるか楽しみに」伝統的でありながら“新たな技術”に挑戦
4人目のねぶた師は、北村春一(きたむら・しゅんいち)さん。麻子さんとは、いとこにあたります。

春一さんが制作した今年の大型ねぶたの一つが『NTTグループねぶた』の『達谷窟伝説(たっこくのいわやでんせつ)』です。

~青森ねぶた祭実行委員会ホームページより~ ※一部抜粋
坂上田村麻呂が鬼を退治する数ある伝承の中のひとつ。
奥州達谷窟には、悪路王という鬼が住み着いていたという。悪路王は手下を率いて悪事を働き、近隣の良民を苦しめていた。
京の都の姫君がさらわれたことから時の帝の命が下り、坂上田村麻呂によって討伐されたと伝えられている。
田村麻呂は、勝利したのは毘沙門様さまの御加護と感じ、その御礼に百八体の毘沙門天を祀り、鎮護国家の祈願所とし達谷窟毘沙門堂を建立した。
ねぶたは達谷窟伝説に由来する姫待滝(ひめまちのたき)で、田村麻呂と悪路王が対峙する場面。

完成したこの作品を目にした小野寺アナは、“迫力がすごい。伝統的なねぶたの雰囲気がある”と感じました。
ねぶた師 北村春一さん
「今回はあえてシンプルにというか、武者と鬼という至ってシンプルで伝統的ながらも、現代のLED照明をたくさん駆使した新しいねぶたということで挑戦しています」
その“新しさ”というのは、どの部分がわかりやすいのか尋ねてみました。

ねぶた師 北村春一さん
「流れ落ちる滝ですね。あともう一つ、この水しぶきですね。本当に小さなLEDを使って一つ一つ点灯するように表現したりします。夜空にどう映えるか楽しみにしていただけたらなと思います」


ねぶた師 北村春一さん
「完成した大型ねぶたを見られるのは、制作者の私でも6日間しかできないので、ぜひ生のねぶたの迫力を実際に現地に見に来て楽しんでいただきたいなと思っています」
青森の短い夏を彩る『青森ねぶた祭』。8月2日に開幕し、6日間のまつり期間中、跳人(ハネト)と呼ばれる踊り手たちの『ラッセラー』の掛け声と囃子が響き渡る市街地を、勇壮なねぶたが練り歩きます。
【運行スケジュール】※予定
◆2日(金)・3日(土)…午後7時スタート(子どもねぶた7~8台・大型ねぶた15台)
◆4日(日)~6日(火)…午後6時45分スタート(大型ねぶた17~22台)
◆7日(水)…午後1時スタート(大型ねぶた18台)
◆花火大会・ねぶた海上運行…7日(水)午後7時15分~
【運行コース】
◆左回りでの運行
◆2日~6日の夜の運行のスタート地点は2か所

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分から
「朝イチ行ってきました」2024年7月30日(火)放送回より
※コーナーは毎月最終火曜日に放送