ゾウにライオン… “別格の存在感”を放っていた『サーカス小屋』



店先に並ぶものはいまと異なり、お花見にピッタリのカニのほか、別格の存在感を放っていたのは『サーカス小屋』です。ゾウやライオンを一目見ようと多くの人が訪れました。

このサーカス小屋のすぐ近くに店があったという三浦食堂です。創業から80年以上、2代目女将の三浦さつ江さん(92)は、当時の賑やかな情景を鮮明に記憶しています。
三浦食堂 三浦さつ江さん(92)
「(店の)向かいがサーカスだった。ライオン、ゾウさん。晩に泊まっていると夜中にライオンの鳴き声やゾウの鳴き声が聞こえるの。そういう時が一番よかったね~」

三浦食堂のかつての姿を捉えた写真がこちら。「ガス」ではなく「薪」で煮炊きをしていました。こうして長年にわたり、まつりを盛り上げる店がある一方で、姿を消した店も数多くあります…。