
Q:今日(12日目)の取り組みはいかがでしたか
A:残念でしたよ
Q:先生から見て反省点は
A:立合いはよかったけど、そのあと攻め急いだというか、急いで前に出すぎたのかなと。相手が左に行ってそれに乗じて左に行けばよかったのに焦って前に出たように見受けられる。でも豊昇龍からすれば、ああいう勝ち方しかあの状態ではないので。
Q:大記録がかかって新入幕11連勝で止まったが
A:それでもいいと思う。これからずっと大鵬と並んで11連勝で、何かの度に大鵬の下にずっと(名前が)載ってるので。
Q:学生時代、尊富士に特別な才能を感じていた?
A:特別なものって相撲に関してというよりも気持ちの持ち方、強さはあったと思う。その気持ちの強さで稽古して強くなったと思う。
Q:気持ちの強さで印象的だったエピソードは?
A:負けた相手には次絶対勝つんだという気持ちで稽古をする。絶対リベンジをする。そういいう気持ちで普段稽古をしていたのが中学校のときの印象。
Q:強さの秘訣は技術面、メンタル面、いろいろあるが何だと思うか?
A:結局私が教えても「これやりなさいあれやりなさい」と言ってもやるかやらないかは本人。「人に言われてやるんであれば強くならないから自分でちゃんとやるんだ」と言っていた。

Q:彼の人間性がよくわかるエピソードはありますか?
A:性格は優しい。優しいし、下の面倒も見るし、先輩も敬うし、私から見るとかわいいというしか今はない。本当に厳しくやったけども心の底ではかわいくて。
Q:優しさが出ていた場面は
A:人に接する優しさというか、かける言葉もそうだし。態度もいい。
Q:新入幕で連勝重ねたがここまでなると思っていた?
A:11連勝という記録をみんな騒ぐが、本人の目標は三役とか大関なので私的にはまだ通過点だと思って見ている。よくがんばったなと。あと3日あるのでけがせずに15日間終わってほしい。
Q:本人も通過点だと思っている?
A:そうですね。たぶんそうだと思う。まだ入幕して1場所目なので。
Q:越後谷さんは「10勝すればいいんじゃないか」と話していたそうだが
A:十両優勝して帰って来た時に「最低でも2桁勝てよ、大丈夫できるから」「2桁勝てば敢闘賞が貰えるし」という話はしていた。そのとき「絶対記録は破られるんだからちゃんと人に愛されて記憶に残るような力士になれ」と言ってあげた。
Q:尊富士の活躍で地元のムードはどう感じる?
A:やっぱり強ければみんな応援するし、どれだけやっても本人の努力だから。本人の努力があってここまで来たし、次に向かって目標がまだまだあるので、部屋の親方や横綱の教えをちゃんと守って、がんばってほしい。もう今は見守るしかない。「とにかくけがするな」それだけです。