イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉の仲介国カタールで、イスラエルがハマスの幹部を標的とした攻撃を行いました。
カタールの首都ドーハで9日、爆発がありました。
イスラエル軍は「ハマスの幹部を標的とした精密攻撃を実施した」と発表。ネタニヤフ首相は声明で、前日にエルサレムで起きた6人が死亡した銃撃事件を受け、ハマス幹部への攻撃を実行したとし、攻撃の正当性を主張しました。
ロイター通信はイスラエル当局者の話として、攻撃はパレスチナ自治区ガザの停戦交渉にあたるハマス側のトップ、ハイヤ氏を含む幹部を標的としたものだったと伝えています。
ハマス側は“幹部たちは生存している”としつつ、ハイヤ氏の息子を含む5人のメンバーが死亡したと発表しました。
また、カタールの内務省は、今回の攻撃で治安部隊の隊員1人が死亡し、数人がけがをしたと発表しました。カタールはイスラエルの攻撃は「卑劣」で、あらゆる国際法に明白に違反していると強く批判。ムハンマド首相は「今回の攻撃は100%裏切り行為で、事前に知らされていなかった」と非難しました。
カタール ムハンマド首相
「きょう、イスラエルがカタールに行った攻撃は国家テロとしか言いようがない」
ただ、停戦交渉の仲介役は継続する姿勢を示しました。
一方、今回の攻撃について、アメリカのトランプ大統領は。
アメリカ トランプ大統領
「あす、正式な声明を出すつもりだが、私はとても不満だ。あらゆる面から、とても不満だ」
トランプ氏は「不満だ」としたうえで、10日に正式な声明を出すと話しました。そのうえで、攻撃を事前には知らなかったとしています。
アメリカ トランプ大統領
「(Q.事前に知らされていたか)ノーだ。(Q.驚きましたか)私は何が起きても驚かない。特に中東に関しては」
これに先立ちトランプ氏はSNSで、自らの指示でイスラエル軍の攻撃をカタール側に知らせたものの、連絡は「遅すぎた」として、カタールの首相に対し、「同じようなことが二度と起こらないと約束した」と書き込みました。
さらに「イスラエルのネタニヤフ首相の判断であり、私の判断ではない」と投稿。「我々とともに平和のために努力しているカタールを一方的に爆撃することは、イスラエルやアメリカの目標の達成に繋がらない」と強調しています。
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