台風の際に漂着した流木を有効活用しようと、宮崎県日向市の海岸では、県とバイオマス事業者が連携して、流木の撤去作業に取り組んでいます。

日向市美々津港近くの海岸には、おととしの台風14号でおよそ200トンの流木が漂着しました。

処理には多大なコストがかかるため、県の日向土木事務所はバイオマス事業者と連携し、事業者が直接、現場から流木を運び出し、燃料として有効活用する取り組みを今月から始めました。

現場では、事業者が自ら使える木材を選別することになっていて、こうすることで従来2000万円程度かかる費用が、10分の1程度に抑えられる見込みだということです。

(宮崎県日向土木事務所 山下 修 河川砂防課長)
「コスト的にも時間的にもかなり効率化になったということで、ひとつ、今後の新しいやり方ということで選択肢が増えたのかなと」

作業は今月いっぱいで終了する見込みで、県は、環境に優しい資源循環型の撤去モデルになるとしています。