行政・協会・地元店が“ルール”を決めてしっかりとタッグ

【住】アジフライにとことんこだわって、市と地域住民が一体になることが成功の鍵だったんですね。

【平】松浦市の例は他の地域の参考にもなることと思います。全国を見ると、「食」で成功している地域は増えています。例えば、「富山湾鮨」や「富士宮焼きそば」「静岡おでん」といったものがあります。

【住】そうした取組みに共通点はあるのでしょうか?
【平】これらに共通するのは、一定のルールです。例えば…

“富山湾鮨”なら──
「富山湾で水揚げされたネタを10貫」
「富山の県産米を使う」
「汁ものを付ける」
「ネタについて説明する」というルールがあります。

“富士宮焼きそば”には「10か条」があり、“静岡おでん”には「5か条」があります。松浦市のアジフライもそうですが、そのルールを守りつつ、各お店がアイデアを出して、同じブランド名で競っています。
そして、何よりも大切なのは、行政や各協会と地元のお店がしっかりとタッグを組んでいるということです。
長崎は「食材の宝庫」ですから他都市の取組みから学んで、どんどん「食」を盛り上げていって欲しいと思います。