授業は実践的で生活に身近なこともあり、好きな生徒も多いようです。

高校1年生たち
「ほかの教科は字を書いたり、教科書を読んだりばっかりだけど、情報はパソコンを使えて、違った感じで楽しい」
「これからも役に立つと思うし、とてもためになる授業だと思っています」
「勉強していく中でできるようになるのがすごく楽しくて好きです」

一方で、入試の新科目追加に戸惑う生徒も…

高校1年生
「授業は楽しいんですけど、情報はあんまり好きじゃないんですよ。(Q.共通テストへの不安ってある?)あります、めっちゃあります…」

これまでも共通テストには旧課程の「情報」科目がありましたが、必須ではありませんでした。しかし2025年からは、多くの国公立大学の受験に「情報Ⅰ」が必要となります。広島大学は、前期日程ではすべての学部で必須だと発表しています。

大学入試センターは、情報Ⅰの試作問題を公開していますが、試験時間に対して解く分量が多い印象だと山﨑さんは話します。

安古市高校 情報科 山﨑美香 さん
「生徒が試作問題にチャレンジしてみたところ、かなり問題量も多かったですし、思考力を問われる問題に対して驚いていました」

情報Ⅰに受験対策で定番の「過去問」はありません。これには教育現場でも苦労があるようです。

山﨑美香 さん
「どの学校も、多くて教員が1人というところであったりしますので、テスト問題をつくったときにみなさんで意見を出し合ったりということが難しい状況にあります。他校の先生方と横の連携をとって、いろんな問題に触れられるような形で研究もしていますし」