市民の移動手段がようやく戻ってきました。能登半島地震の被災地、石川県珠洲市では、きょうから市内を巡回する市営バスの運行が再開されました。

記者
「珠洲市内の避難所をこの後出発する『すずバス』です。他の避難所を経由してから、病院や市役所に向かいます」

珠洲市が運営する路線バス「すずバス」は、避難所で生活する人の移動手段を確保するため、臨時便も含めきょうから6つのルートで運行を再開しました。運転手も被災し、人手が足りない中、地震の前と同様に通院や通学、買い物などでの利用を見込んでいます。

けさは早速、登校する中学生や高校生、市役所に向かう人たちが利用していました。

登校する中学生
「今までは親に学校まで送ってもらって、帰りが先生に送ってもらって帰っていた。安定した時間帯に学校に行けるので、気持ちが楽」

市役所へ向かう女性
「うれしいです。みんな言っていた。よかった、よかったと」

すずバスの料金は無料で、当面の間、平日にそれぞれのルートで1往復から3往復運行されますが、珠洲市は今後の需要に応じて増便も検討するということです。