9月7日、石川県珠洲市のスーパーで販売された刺身の盛り合わせを食べた男性が腹痛や嘔吐の症状を訴えました。
能登北部保健福祉センターでは寄生虫の一種、アニサキスによる食中毒と断定しこのスーパーの魚介類販売部門を9日の1日間、営業停止処分としました。
食中毒が発生したのは珠洲市野々江町の「フレッシュフード&リカーDAIMARU」です。
9月7日、珠洲市内に住む40代の男性がこの店で刺身の盛り合わせを購入し夕食に食べ、およそ6時間後に腹痛や嘔吐の症状が出たということです。男性が医療機関を受診したところ胃から寄生虫の一種、アニサキスが見つかりました。

能登北部保健福祉センターでは食中毒の症状やアニサキスの原因となる生鮮魚介類をこの店以外で購入していないことなどからこの店で調理・販売した食品が原因であると断定しました。
能登北部保健福祉センターではこのスーパーの魚介類販売部門を9日の1日間、営業停止処分としました。
男性は入院はせず、回復傾向にあるということです。
アニサキスは寄生虫の一種で長さは2センチから3センチ、白色の少し太い糸のように見え、サバやサンマ、イワシ、イカなどに寄生しています。
アニサキスが寄生している生鮮魚介類を食べると数時間後から十数時間後に激しい腹痛、吐き気、嘔吐の症状がでます。
アニサキスは60度のお湯で1分、70度以上では瞬時に死滅することから県では、アニサキスによる食中毒を防止するために食材を加熱することを呼びかけています。
アニサキスによる食中毒は今年度、県内では初めてですが、昨年度は、21件の食中毒のうち8件発生しています。