「SRHR」とは、Sexual Reproductive Health and Rights(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスアンド・ライツ)の頭文字をとったもので、直訳すると「性と生殖に関する健康と権利」です。例えば、子供を持つか持たないかや、性のパートナーを自由に選ぶことなど性に関して自己決定が尊重されることを当たり前にしようという考え方です。このSRHRの考えを若者世代に伝えようと、荒川区で薬剤師の方々が中心となって薬局やコミュニティスペースで月一回、相談室が開かれています。その名も「ユースフレンドリーファーマシー相談室」。

ユースフレンドリーファーマシーとは…

「ユースフレンドリーファーマシー相談室」とはどんな場所なのか。一般社団法人SRHR pharmacy PROjectの代表で薬剤師の鈴木 怜那さんです。

「一般社団法人SRHR pharmacy PROject」代表で薬剤師の鈴木怜那さん
「ユースフレンドリーファーマシーはユースと書いてあるので、思春期の子供たちをターゲットにしているんですけれども、働き世代の男女ともにターゲットにしております。若者に優しい薬局作りを目指していまして、元々相談を持って来られるというよりかは、立ち寄って月経用品などを見て性の質問をされたりという所で、月経相談や、避妊についてのご相談があります」

薬局では元々、妊娠検査薬、コンドーム、生理用品など性に関する様々な医薬品、ケア用品を扱っています。これらを提供する薬剤師が若者を対象に、恋人との付き合い方、月経の悩みなどの相談に乗る場、それが「ユースフレンドリーファーマシー」です。海外では、既に「ユースフレンドリーファーマシー」が定着している地域もありますが、鈴木さん達は「日本版ユースフレンドリーファーマシー」を広めるべく活動しています。