歴史認識めぐる対立…天理市長「自治体が板挟みに」
天理市 並河健 市長
「個々の様態であったり、あるいはその強制性の中身がどういったことかを、なかなか基礎自治体の立場で検証するというのは難しい。そこは本当に歴史の専門家の皆さんに是非しっかり研究をいただければと思います。ただ、是非ご理解いただきたいのは、我々、戦争であったり、あるいはその植民地支配、ある民族が他の民族を支配し、抑圧するというのは最大の人権侵害だと思っていますので、決して繰り返すことがあってはいけない」

日下部キャスター
「専門家にゆだねるっていうんですけど、歴史はどんどん動いていっているわけですよね。一番正しいことを知っているのは、たぶん当時の人ですよね。後世の者が『待つ待つ』といっていたら、これはもう生涯、本当の歴史が残せなくなっちゃうんじゃないかと、僕なんかは思ってますけど」

天理市 並河健 市長
「その時代の当事者が少しずつ数が減ってしまって、そこから二次的、三次的に聞かれた方の間で、どんどん意見がわかれていくっていう難しさはおっしゃる通りかなという風に思います」
歴史認識をめぐる軋轢がある一方、朽ちていく飛行場関係の史跡をどう保存し、受け継いでいくべきか、課題となっているといいます。

天理市 並河健 市長
「いわゆる保守派の皆さん、あるいは平和人権活動をされている皆さん、それぞれの正義をかざしながら、自治体が板挟みになってしまっている現状がある。(双方が)できれば直接しっかり対話をし、協議いただきたい。これはもう率直な思いとしてございます」
戦争をどう記憶し、後世に伝えていくのか。歴史の負の遺産ときちんと向き合うことができるのか。私たち一人一人が問われています。















