
車を運転していた当時25歳の建設作業員の男は8時間にわたり酒を飲んでいて、事故のあと大喜さんを救護しませんでした。
男は刑事裁判で、危険運転致死と酒気帯び運転、ひき逃げの罪で、あわせて懲役9年10か月の実刑判決を受け、現在服役中です。
両親は被害者参加制度を利用してすべての裁判に出席しましたが、「男は不合理な説明を繰り返し納得できなかった」と話します。

■「話を聞いて真実を知りたい」民事訴訟へ踏み切る
そして去年9月、「息子を失い精神的苦痛を受けた」として、民事裁判で男に慰謝料などを求めて福岡地裁に提訴。再び話を聞きたいと、男の証人尋問を請求する方針です。
(大喜さんの父親)「なんでこんなことが起こったのか、何で車を止めて救護してくれなかったのか、どういう気持ちだったのかずっと考えてしまう」「裁判で男に会うのは苦痛以外の何ものでもないが、最後の手がかり、最後の手段として民事裁判に臨んで少しでも真実が聞けたら」
事件現場には9日、大喜さんの大学の友人が花をもって訪れていました。
