なぜ?選考委員会の立ち上げさえ進まない状況
【解説】
Q他の選挙区は顔触れが決まっているにも関わらず、4区では候補者一本化に向けた調整が長期化している原因は?
元々、オール沖縄はアメリカ軍普天間基地の「辺野古移設反対」というワンイシューで結束した集まりでしたが「新たな基地問題」への考え方・対応で齟齬が生じ一本化調整にも影響が出ています。

これまで4区の候補者擁立は立憲民主党県連に一任されていましたが、先島諸島を抱える4区では、自衛隊の南西シフトの影響を近年大きく受けており、「自衛隊を容認する金城徹さん擁立で、有権者の理解は得られるのか」などといった意見が内部にあり、決めることができずにいました。

県連は当初、政党には所属していなかった前の豊見城市長、山川仁さんを推していましたが去年6月、山川さんはれいわ新選組から出馬表明し、有力な候補者を奪われる格好となりました。

こうした選考の遅れに女性議員の誕生を求める一部の市町村議らが、比嘉京子さんに出馬を要請するなど、情勢はさらに混沌としました。現在はオール沖縄勢力の与党県議らが調整に乗り出していますが、まだ選考委員会の立ち上げさえ進まない状況です。