震災後「自分も何かやらなきゃと」
相馬市出身の宏行さんは、高校を出てすぐに上京。大学時代のアルバイトで接客業の楽しさにはまり、卒業後は弁当店などで料理の腕を磨いてきました。
宏行さんが働いていた店は今も東京・世田谷区にあります。「KIYA」という店名もそのまま引継ぎました。

宏行さんが広野町への移住を決めた理由、それは、東日本大震災でした。
蛯原宏行さん「相馬でいろいろ見てテレビで悲惨な所を見て、いつかきっと自分も何かやらなきゃいけないなっていうのがあった」
紀子さん、最初は不安でいっぱいだったそうです。
蛯原紀子さん「絶対こっち来た方がいいのは自分でもわかっていたので、それを自分に言い聞かせて言い聞かせて、ついて来たら絶対大丈夫だって信じ込ませて」
そして2人は「自分たちが作る料理で被災した地域を元気にしたい」と考えます。店には、いわき市から大熊町や双葉町へ通う作業員も多く訪れていて、宏行さんは、復興の歩みを少しずつ感じています。
蛯原宏行さん「どんどん変わっていくんだなっていうシーンは目の当たりにしてますよ。もっと早く変わっていってほしいし、本当にいい町になってほしいです。」