◆「25歳になったら辞めます」その言葉で即採用!?

メールでのやり取りを終え、数日後。面接日当日となり倉内店長は2店舗目の開業を目指している話をして、それをゆくゆくは任せられる人材にしたい旨を伝えた。これに対する三上さんからの応えは倉内店長に衝撃を与える。
三上愛結さん
「私やめますって言って入ってるんです。27、28歳くらいになったら自分は弘前市で(店を)やりたい。女性なので子どもも生みたいし、結婚願望もあるので全部叶えるために『この歳で何がしたい』っていうのは全部スケジュールとして自分の中にある。だから、2店舗目の話をお伺いして、それを聞いたときに言っておかないと失礼になると思って、2店舗目はやっても軌道に乗せたら、もうやめますって。軌道に乗せるまではしっかり責任持ちますけれども、早かったら25歳になったらやめますって。踏み台に遠慮なくさせてもらいますと店長に言いました」

TOY SOLDIERS 倉内秀憲 店長
「ここまでちゃんと将来の設計をしている若い子は本当にいないなって思って。それで即採用しました。むしろここまで言われると清々しいというか。自分も地元の若い人達が活躍できるような協力もできればと思っていたので。三上なら店(2店舗目)も、その先も任せられると思い採用しました」

『人生』という名のスケジュール管理を若干20歳で徹底していた三上さん。そんな彼女の23歳の“人生のスケジュール”のページに書かれているのは、倉内店長とも約束した『新たな古着店の開業』への挑戦だ。