財務省は2027年度の予算では、国債の利払いや償還に充てる費用が34兆2000億円にのぼるとの見通しを公表しました。

財務省が公表した試算では、3年後の2027年度に国の借金である国債の利払いや償還に充てる国債費が2024年度予算案に比べて7兆2000億円多い34兆2000億円まで膨らむとの見通しが示されました。

一般会計の総額は123兆円あまりになると見通していて、総額に占める国債費の割合は3割に迫ります。

試算は▼名目3%の経済成長と、▼2%の消費者物価の上昇という前提のもと行われたもので、10年債の想定金利は24年度の1.9%から27年度に2.4%に上がるとしています。利払い費は2.4%まで上がると想定すると、24年度の予算のおよそ1.6倍に増えるとしています。

経済成長により税収も増えると想定しているものの、その大半は国債費と社会保障費の増加分に使われるため、今後も歳出が膨らめば一層厳しい財政運営を迫られる恐れがあります。