春先に予想される果樹の霜による被害を防ごうという岩手県の対策会議が2日、盛岡市で開かれました。今年は「暖冬」ですが、生育が早まることでの影響が懸念されています。

この会議は例年、果樹の霜による被害が確認される4月ごろに行われていますが、去年4月に大きな被害が発生したことから、今年は時期を早めて2日に行われました。暖冬の今年は、生育が早まり寒さへの耐性の無い果樹が育つことによる霜被害の拡大が懸念されています。農家などが参加した2日の会議では、寒さへの体制の無い果樹の霜被害を防止するため木に温かい空気を送る「防霜ファン」の導入などが提案されました。県は霜被害の拡大に備えて、農家に対して保険への加入を呼びかけるほか、霜被害を防ぐためのマニュアルを整備する方針です。