現在も岡山・香川から多くの支援が続く能登半島地震。イブニングニュースでは発災から1か月を受けて被災地の現状を、現地での取材も含め、まとめました。現地を取材したRSK瀬戸記者の報告です。

岡山・香川からも能登半島へ 被災地は、いま
「すごく揺れています。立っていられません」
2024年元日、石川県の能登半島を最大震度7の揺れが襲いました。
(瀬戸大輝記者リポート)
「こちら輪島市の鳳至町です。地震によって多くの家屋が倒壊しています」

石川県では約4万8000棟の建物が被害を受け、地震の直後に発生した津波や火災で街の風景は一変しました。
2月1日時点で今回の地震による死者は240人。安否不明者はいまだ15人に上っています。石川県内では一時最大3万人以上が避難生活を余儀なくされていました。

「岡山県支部救護班、ただいまより石川県に向けて出発します」

岡山・香川でも地震の翌日から支援が始まり、医療スタッフや自治体の職員らが仮設診療所の開設など発災直後の支援に携わってきました。地震から1か月、停電はおおむね解消されたものの、水道の復旧には少なくともあと1か月が必要とされています。
ライフラインが未だ完全復旧しないなか現地で医療支援にあたった医師は、避難所の運営など被災地支援は新たな段階に入りつつあると指摘します。
(岡山大学病院 小崎吉訓医師)
「避難所などで堅い床で寝ていると、床ずれの患者も増えてくると思う。医療機関もそうですけど、保健師や公衆衛生などがどさらに重要になってくる」
