仮設住宅は設置されつつあるが...増える災害関連死

現在避難者は約1万4000人まで減りましたが、石川県南部などの2次避難所に移っているのは4944人。9000人以上は生活環境が十分とは言えない状況で暮らしています。

(避難している人)
「いい人だったよ。私大好きだった。死んでしまってほんとにかわいそう」

能登町の中学校に開設された避難所では先月86歳の男性が亡くなりました。持病が悪化したと見られています。石川県の発表によると、すでに15人が災害関連死によって亡くなっています。

石川県では今年度中に約1万8000戸の仮設住宅を用意する予定ですが、そのほとんどが県外だといいます。不慣れな地域での生活には不安があるなどとして、被災地に残る人はいまだ多く能登半島という過疎が進む地域の特性が復興の大きな妨げとなっています。

西日本豪雨では、全国から多くの支援を受けた岡山県。1週間前、4市1町の職員らによる支援チームを被災地に初めて派遣しました。罹災証明書の発行などが主な業務で、復興への支援は始まったばかりです。

(岡山県都市計画課 岩井真一さん)
「生活再建に向けて、少しでも早く踏み出したいという皆さんがたくさんおられるということでございますので、一生懸命支援をしていきたい」