住民:
「年々人が少なくなっちゃってね」
「自分もそばとか畑とかやってたが、そういうことやる人もだいぶ減ってきていて、高齢化が進んでいるのかなという思いがありますね」


住民:
「お得意さんがどんどん減っていってしまうのと、車が通らないんですよ」
「去年から30人減ってしまって564人でしたかね、確か。そこからまた2人の方が減ってしまって、寂しい限り」

田中さん:
「ちなみに私が今度住むアパートはこれですよ、茶色のアパートありますね」

NPO法人の理事長を務める田中浩二さん。

この春、奈川地区に移住し、本格的に活動をスタートさせます。

田中さん:
「近くに移住されたフランス人の方がいて、その方に聞いたら『奈川は何もないけど、でもなんでもある場所』だって。それが最近分かって来たんですよね」

田中さんが農業に関わるようになったのは、20年以上前のことです。

田中さん:
「これがアレチウリ。これがつるになってアレチウリ畑になって」


田中さんは、株式会社「かまくらや」を設立し、長年、耕作放棄地の再生に取り組んできました。

その手法は大量生産と徹底した機械化です。

地主から土地を借り受け、そばなどを生産。

再生させた農地は、40ヘクタール以上に上ります。

若者を積極的に雇用し、その取り組みは、全国的にも注目されてきました。

4年前に奈川地区の住民から農業を維持する厳しさを聞いたのが、今回、挑戦を決めたきっかけでした。