中国では、旧正月の「春節」にあわせた大型連休がまもなく始まりますが、いま日本の岐阜県が注目されていると言います。また年収1億円以上の“ウルトラ富裕層”をターゲットにした1000万円ツアーも登場しました。「春節」をめぐる動きを解説します。

春節旅行は「岐阜」が人気急上昇 そのワケは「食品サンプル」

良原安美キャスター:
春節に伴って休暇のある国や地域の皆さんから、日本で人気のある旅行先としてあげられたのが、岐阜県でした。

台湾から4回訪問している観光客は、関市にある「刃物屋三秀刃物ミュージアム」で包丁を購入したり、食品サンプル創作館さんぷる工房で食品サンプルづくりを体験。「体験は本当に面白いし、見るたびに思い出がよみがえる」と話します。

食品サンプルの体験は他の場所でも出来そうですが、なぜ岐阜なのでしょうか?実は、岐阜県の「郡上八幡」が食品サンプルの生産量日本一だということです。

そして、ここで作られた食品サンプルがある場所で意外な活躍をしています。

ベルトコンベアの上を流れてくる食品サンプル。よく見ると、味噌カツやひつまぶし、手羽先など、名古屋のグルメがリアルに再現されています。

一体、どこで流れているのかというと、愛知県の中部国際空港です。

空の玄関口でひときわ目立つ食品サンプルも、岐阜の郡上八幡の会社が手がけたものです。手荷物が出てくる際のターンテーブルの上をスーツケースに入った食品サンプルがぐるぐると回っています。

中部国際空港の商業事業部の山本さんは「外国人観光客に岐阜の食品サンプルの技術名古屋メシ、1度に知ってもらうきっかけになれば」と話していました。