18日も関東などでは暑さから一転して“ゲリラ豪雨”に見舞われました。激しい雨とともに発生した突風で、建物が倒壊するなどの被害も。「今後、どうしたらいいのか…」と、関係者の方からはそんな声が聞こえています。

記者
「午後9時半の川崎駅前です。突然、強い雨が降ってきていて、打ちつけるような強さで雨が降っています」

夜になっても、各地で突然の強い雨が降りました。18日の関東地方。午後になって各地で天気が急変。ゲリラ豪雨となりました。

水戸市内の高速道路の映像。走ること、わずか5分ほどで…

記者
「ものすごい雨が降ってきました。前方に走るトラックがかすんでよく見えません。風もかなり強いです」

茨城県の別の場所でも。

記者
「午後3時、茨城県の石岡駅前です。すごく強い雨が降っていて、時折、雷の音も鳴っています」

茨城県を襲った激しい雨、稲光、激しい突風。

記者
「茨城県つくば市です。建物が大きく倒壊してしまっています。1階部分は完全に潰れてしまっています」

倒壊した会社の社長
「事務所が倒壊しましたって言われたんで、『え?』って。どういう心境って、まず笑うしかないですよね。今後どうしたらいいのかなっていうのはわからない」

つくば市では午後3時前に最大瞬間風速18.7メートルの強い風を観測。建物が倒壊した場所からおよそ1キロ離れた場所でも、解体工事現場で作業用の足場が倒壊しました。

目撃者
「音も強かったですし。工事現場とかで見るような白い板というか、布みたいなやつが何枚もばんばんと飛んで、風と一緒に吹き飛んでいる状態」

さらに、境町でも午後2時半ごろ、重さおよそ25トンのクレーンが倒れる被害が出ました。茨城県によれば、18日の大雨や突風による被害はおよそ20件に上るということです。

記者
「午後4時半すぎの茨城県つくば市です。こちら、あたり一帯が停電していて、信号機もつかなくなっています」

茨城県では土浦市を中心に、一時、およそ2万軒が停電しました。つくば市内のコンビニは臨時休業に。

ご当地ヒーロー「イバライガー」もピンチです。イバライガーを運営する会社でも停電が発生し、土曜日のイベントに向けた準備がストップしてしまったといいます。

茨城元気計画 卯都木睦 代表
「衣装の修正や確認が電気がないので何もできない。予備のスーツを用意して出演しようかと考えています」

このほかにも、突風で鉄柵が倒れる被害がありました。

茨城元気計画 卯都木睦 代表
「不安しかないですけど、子どもたちが待っているので、どんな状況でも安全第一で続けていきたい」

大洗町の水族館では、停電の中でアザラシとイルカのショーが行われていました。

動画の撮影者
「何回か大きな音があったと思ったら急に暗くなって、停電してしまいました」

水族館によれば、停電は1時間ほどで解消し、生き物への影響はなかったということです。

その一方で…

記者
「つくば市の住宅街です。このあたり、停電となってしまいました。街灯は電気がついていません」

つくば市では午後7時すぎになっても、900軒以上で停電が続いていました。

住民
「(Q.家のあかりは?)あかりはろうそく。家の中、ろうそく。(Q.冷蔵庫の中は?)開けないようにしている。わからない」

突風や激しい雨に見舞われた関東地方ですが、気温の変化も激しい一日でした。東京・浅草にあるホッピー通り。“外飲み”ができる店が多く並びます。日中の暑さから一転、夜は過ごしやすくなり、テラス席に多くの人がいました。

「急にびっくりするくらい涼しすぎて。きのうの夜と比べても、モワッとしたのがなくて、きょうは大変涼しい」

店では、19日から“秋メニュー”を増やしていくといいます。

秋の気配を感じる夜ですが、気温はジェットコースターのように変化。17日夜9時、28℃だった東京都心。18日朝にかけて下がりますが、その後、上昇。午前10時ごろになると、猛暑日一歩手前まで上がりますが、その後、下がり、18日夜9時には24.4℃に。

日中、Tシャツや短パン姿が目立った渋谷は、夜になると、雨が降り始めました。

街の人
「もともとアフロなんですよ、バリ暑いです。(Q.きょうは良いんじゃないですか?)きょうはめっちゃちょうど良いです」