大西彩桜さん:
「自分のやりたいことを進めていくっていうふうになったときに、どうしても時間が足りないなというところもありましたし、もっと自分の夢を本気で追いかけてみたいというのもすごい大きな気持ちとしてあって」
自分の夢と高校生活の両立に悩んだ末の決断を、両親も後押ししました。

大西彩桜さんの母 沙織さん:
「高校3年生だから “今は卒業しなきゃいけないから、やりたいことを諦める”とか、“18歳はそこまでしなくてもいいか”とか、私たちの世代だと “もう年だから”とか “まだ若いから”とか “せっかく今はこの仕事しているから”とか、いろんな理由をつけて本当にやりたいことに向き合わずに生きている中で、(彩桜さんは)向き合う姿がキラキラしている。一つも言い訳しないし、諦めるセリフも言わないから、たぶんやり遂げるなと思っています」
通信制高校に移ったことで、支援活動により多くの時間が割けるようなりました。
活動資金を集めるためにクラウドファンディングを立ち上げ、目標額を上回る42万円余りの支援が寄せられました。
そして1月。

大西彩桜さん:
「ようやくこの1年の努力の結晶が、みんなで作ってきたものが形になるのが嬉しくて、きょうが待ち遠しくて、きのうも全然寝れなかったんですけど」
向かったのは長野市内の印刷会社。
カンボジアの子どもたちのために作った絵本300冊が完成したのです。