「究極の非日常空間」

野々村
(コンサドーレ)札幌の時から一貫して思ってきたことは、サポーターの人たちはもう仲間です。共に勝つために、良い作品を作るための仲間で、その仲間たちが本来やりたい表現ができてない状況は、何とか早く改善させたいですね

(声出しの応援は)選手の勝ち負けにも絶対影響する。クラブ力を問うリーグ戦の中で、クラブ力の一部であるサポーターの熱量の表現がないのは、本来のコンペティション(競争)ではないと思うんです。五郎丸さんも今の立場になって、試合で何か意識しながら見ていることはありますか


五郎丸
試合の勝ち負けがさほど気にならなくなったっていうのはありますね。お客さんがどういうふうに楽しんでいるか、何に困っているか、そういう視点ですね。スタジアムというのは究極の非日常空間をつくる場だと僕は思っています。演出と言ったらおかしいですけど、選手たちが試合をして楽しませてくれています

プラス運営サイドが準備したものが組み合わさって、初めて感動して帰っていただけると思っています。われわれがやらなくてはいけないエリアで、不満に感じてらっしゃる方はいないかとか、そういうところばかりに目がいきますね

野々村
完全に、マインドはもうビジネスサイドですね。これで社長とかになって、勝ち負けの責任を問われるようになったら、試合を見られなくなりますよ