戦時中の学童疎開を学ぶために、宮崎県で行った追体験を、児童10人が壁新聞にまとめました。どのような新聞記事ができあがったのか、28日に行われた成果発表の様子をお伝えします。

児童らが3日間の体験を綴る壁新聞

先月、宮崎県で行われた、沖縄の児童10人による、戦時中の学童疎開の追体験。当時の食事を食べたり、戦争体験者の証言を聞いたりして、3日間にわたって疎開した学童の足跡をたどりました。

神谷美心さん(小5)
「あの3日間で体験したことが、相手に伝わらなければ意味がないから」

沖縄に戻った児童は、体験したことを伝えるため、1人1枚ずつ壁新聞を作ります。

仲宗根愛美さん(小5)
「沖縄戦が辛いっていうことはみんなわかると思うけど、その後も辛かったんだよっていう、戦争の後も辛いんだよっていうことが、何よりも伝わってほしいと思う」


迎えた壁新聞発表の日。児童は集まった保護者や、小学校の教師に、体験を経て感じたことを伝えます。

発表を聞きに来た人
「やーさん飯(ひもじいご飯)は、2泊3日ずっと?」
高橋永さん(小6)
「はい、ずっと。味も薄かったり、いつも食べているご飯と違ったりして、当時はこれをずっと食べているんだなと思うと、びっくりしました」

大濱梨乃さん(小6)
「夜の海とか暗かったら、いろいろ怖い想像をしちゃうから、同じ小学生が沈んで亡くなったと考えると、胸が苦しいですね」

上間叶葵さん(小5)
「たくさんの子ども達が対馬丸で亡くなったりとか、犠牲になって、たくさんの人の話を聞いてきて、語り部さんだったり、子ども達はもう犠牲にしたくないよっていう思いが強く感じられた」