「忘れていくから、こうやって繋げていく」

曾祖母が引率の教師として対馬丸に乗っていた、眞榮城百恵さんも、自身の体験を家族に伝えました。

百恵さんの父・善之助さん
「この体験をする前と後で変わったことは?」
眞榮城百恵さん(小5)
「戦争のイメージが今よりもっと怖いイメージになったので、そういうことをもっといろんな人に知ってほしいです」

百恵さんの父・善之助さん
「おうちでは、やーさん(ひもじい)しないでしょう。しからーさん(さみしい)とか、ひーさん(寒い)もしないさ。忘れていくんじゃない?」
眞榮城百恵さん(小5)
「忘れていくから、こうやって繋げていく」

百恵さんの祖母・茜さん
「行ってきて、実際に自分で見たことや聞いたこと、体験したことを、彼女なりに感じて、すごく成長したということを、今日の発表を見て実感しました」

眞榮城百恵さん(小5)
「ひいおばあちゃんの気持ちを、生きているうちは全然聞けなかったし、今も後悔しているから『ひいおばあちゃんがこんな辛い経験をしていたんだね』とか、『気持ちがよくわかって成長したよ』と(ひいおばあちゃんに)伝えたいです」

與那覇朝惟さん(小5)
「自分が書いたものが人に伝わって、疎開とか戦争の不安などについて知れるなら良いと思います」
朝惟さんの母・可奈子さん
「今の食事と全然違う、毎日こういう食事を食べていたら大変だなっていう気持ちがすごく伝わりました」

対馬丸記念会 高良政勝代表理事(83)
「今、自分たちは幸せだということを、実感してもらえたんじゃないかと思っています。(発表を聞いて)しっかり、引き継いでくれるだろうなと、非常に頼もしく、安心しました」

「戦争」とは「疎開」とは何だったのか。忘れてはいけない80年前の記憶を、児童たちはこれから、自らの言葉でつないでいきます。