3月のダイヤ改正で、JR京葉線の通勤快速と一部の快速が朝と夕方以降、廃止されることをめぐり、千葉市議会はJR東日本にダイヤ改正の実施を考え直すよう求める決議案を賛成多数で可決しました。

JR東日本は3月のダイヤ改正で、混雑の緩和などのためにJR京葉線の朝と夕方以降の通勤快速と快速を廃止し、すべて各駅停車にすると発表していましたが、各自治体からの撤回の申し入れを受け、早朝の東京方面への快速2本だけを運行させることにしています。

このダイヤの改正をめぐり、千葉市議会はきょう午後に開いた臨時会で、JR東日本に実施を考え直すよう求める決議案を賛成多数で可決しました。

決議案では、ダイヤの改正は「都市基盤や都市経営を揺るがすもの」とし、「沿線市民の生活を前提から覆す唐突で極端な改正であり、改悪と言わざるを得ない」としています。

また、臨時会では国土交通省に対する意見書も可決されました。意見書では、国交省に対しても「沿線自治体に与える影響を考慮して、事前協議の場が持たれるよう国からの働きかけが必要」などと求めています。

ダイヤ改正の見直しを求めている千葉市の神谷俊一市長は議会の後に取材に応じ、「ダイヤの復元に向けて大きな力をいただいた。沿線の自治体とも連携して、改めて申し入れを行っていく」と話しました。