能登半島地震の被災地では住民の住まいの確保が大きな課題です。
こうしたなか、長野県内からトレーラーハウスが輸送され、仮設住宅として石川県内で活用されることになりました。
25日夜、青木村に集結した10台のトレーラーハウス!
ハウスは輸送のためトラックに連結されてブレーキランプなどを装着。
担当者も打ち合わせに余念がありません。
これらは石川県からの要請を受け、長野市でトレーラーハウスの販売などを行うカンバーランドジャパンが用意したもので、甚大な被害を受けた志賀町(しかまち)に向かいます。
搬送責任者:
「一日でも早く被災した方にゆっくりとしたプライベート空間で過ごしてもらいたいので、今すぐにでも届けたい」
25日午後7時すぎ、第1陣の10台が青木村を出発しました。
仮設住宅として使われるトレーラーハウス。
志賀町に送られたものと同じタイプのハウスを見せてもらいました。
土屋記者:
「圧迫感を感じない、奥行きもあって快適そう」
カンバーランドジャパン原田英世(はらだ・ひでよ)社長:
「夫婦とか祖父母・子など平均3人で使ってもらう設定」

家具は、各自で持ち込むことになりますが、長さ11メートル、幅3.4メートルの空間には、3口のIHコンロがついたキッチンや、洗面台・お風呂などが完備されています。
さらに…
原田社長:
「音に敏感な方もいて、どうしても寝室を分けてくれというと、ここに仕切りを作ってドアをつけて、一部屋寝室にするとか色んな動きができるモデル」
この会社では台風19号災害や熊本地震などの際も被災地にトレーラーハウスを設置してきました。

原田社長:
「願いはとにかく普通の生活が一日も早くということ」
「(建設中の仮設住宅などは)今、2月末か3月の入居になっていると思うので、あとから行って、全部追い越して先に入居出来るのがトレーラーハウスのいいところ」
青木村からおよそ9時間かけて26日朝、志賀町に到着したトレーラーハウス。
現地では雪が降る中、早速、設置作業が始まりました。
カンバーランドジャパンからはさらに10台が送られ、水道や排水設備を整えた後、早ければ2月20日から入居が始まる予定です。