「能登地方は割引率70%を検討」 政府の観光支援・伝統工芸支援は…

藤森祥平キャスター:
1月25日に正式決定した政府の支援パッケージを見ていくと、輪島塗などの伝統的工芸品産業には、最大で1000万円の補助も盛り込まれています。しかし、輪島漆芸技術研修所の所長・小森邦衛さんはこのように話しています。

輪島漆芸技術研修所の所長・小森邦衛さん
「非常にありがたいが、輪島塗は器を作る人や塗る人など分業制なので、1000万円では足りない業者もいる」

さらに観光支援策として、3月から4月にかけて、石川・新潟・富山・福井の4県への旅行代金を割引く「北陸応援割」も導入することが発表されました。

被害の大きかった能登地域での応援割については、復興状況を見ながら、より手厚い旅行需要喚起策を実施するとしていて、岸田総理は「割引率を70%にすることなども検討したい」と述べました。

小川彩佳キャスター:
この支援策をご覧になって、どのように受け止めますか。

浜田敬子さん:
もちろん観光で成り立っている人が多い地域なので、旅行支援策というのは意味がないわけではないと思います。

しかし今は、その旅行に行く人たちは「全額自分で払ってでも行こう」と思う人が多いと思います。旅行割に使うお金があったら、直接被災地の生活再建・産業復興に使ってほしいというふうに思います。

支援策を考えるときに二つ大事な点があると思っています。

一つは「地元のニーズをきちんと汲み取っているのか」です。東日本大震災のときには巨額のお金を使って、区画整理事業をしたところに、時間かかって人口流出してしまった、という問題がありました。

もう一つが、「復興していくときに 『今後この地域をどうしていくのか』というビジョンを描くこと」。やはり、どうしても人口が減っていく高齢化のところで、自分たちの中でどうインフラを整備していくのか。そういうものは地元のニーズをきちんと汲み取ってのことですが、将来的な日本の地方のモデルになるような、そういったビジョンができればいいのかな、とは思いますね。

小川キャスター:
特に今回の地震に関して、地域ごと、避難所ごとに復旧・復興の状況は大きく変わってきてますから、出来る限りニーズを汲み取り、よりきめ細やかに、という中で「これだったら大丈夫だ」と地元の方に思えるような支援策をお願いしたいところです。