「大企業を中心に賃上げに前向き」 中小企業は…

1月23日、金融政策を決める会合でマイナス金利の解除が見送られました。
日銀の植田和男総裁は賃上げの動向について
「大企業を中心に経営者から賃上げに前向きな発言も見られています」と述べました。
例えば松屋フーズHDは10.9%アップ。第一生命は16%アップで、今年4月に入社する新入社員の初任給は32万1000円に引き上げられています。

一方で、中小企業は賃上げについて
賃上げ予定・・・27.7%
まだ決めていない・・・37.3%
賃上げ予定なし・・・35%
と回答。(城南信用金庫 1月調べ)
多くが賃上げに慎重姿勢を示しています。
経済の好循環には「賃上げ」が不可欠

賃金が上昇すると、消費活動が増え、それに伴い物価が上がります。
物価を上回る賃金の上昇があれば、さらに消費も上回っていき、物価もさらに上がる。
このような好循環が理想とされていますが、実際は物価の上昇より賃金の上昇が小さい状態が続いています。
20か月連続で、実質賃金はマイナスとなっています。
春闘も始まり、ここから賃金が物価の上昇を上回るのかどうかというところですが、街の人に実感を聞いてみました。