JN.1は「恐れることはない」と医師

ホラン千秋キャスター:
新型コロナウイルスは繰り返し変異を行ってきましたが、これまでのものと比べて「JN.1」の特徴を教えてください。

東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅医師:
いわゆる免疫逃避=今まで(コロナに)かかったことがあっても、すり抜けてかかりやすいということが一層増している。諸外国と同じように、(JN.1が)置き換わってシェアを占めている。一方で、症状は今までと同じような発熱、喉の痛み。重症化(の割合)が特に大きくなっているという報告もないので、恐れることはないと思います。

井上貴博キャスター:
日本で既に約4000万人以上が新型コロナに感染したと言われている中で、年末に行われた理化学研究所などの調査によると、新型コロナに感染すると、心不全のリスクが高まることが示唆されたという論文がある。
今まで肺にダメージを及ぼすというイメージだったんですが、心臓に(ダメージがある)という。未知だったこのウイルスは、どの辺りまでわかってるものですか?

寺嶋医師:
心不全に関しても、特に高齢者の人は持病が悪化してしまうということもありました。

もちろん、血管の中に入って、いろんな臓器にもウイルスがいて、体にとって不利益になることを生じている。重症化の仕組みや後遺症の仕組みなどのは、どんどんいろんな意味で研究成果が蓄積してきている。

井上キャスター:
ある程度、治った後でも悪さが続くと考えた方がいいんですか。

寺嶋医師:
そうですね。後遺症になる方の割合はデータによって違いますが、やはり急性期の時期が越えても、いろんな症状で悩まされてる人もいるということも確かですね。