1月3日に、この地区から金沢市の娘の家に避難した高齢の夫婦がいます。
宮下栄子(みやした・えいこ)さん83歳と夫の武雄(たけお)さん86歳。
21日、避難してから18日ぶりに、娘夫婦と自宅の様子を見に訪れました。

宮下栄子さん:
「連絡手段がないもんで(娘が)いきなり迎えに来てくれてん。もうスマホも電源がなくて」
長女・坂上(さかがみ)みゆきさん:
「うちも傾いとるかもしれんし、潰れとるかもしれんし、どうなっているか分からないので」
坂上みゆきさん:
「どうする? やばいよ。ここ歩けたよね、ふつうに雪あったけど」
避難後も続いた地震や降った雪の重みで、新たな倒木や建物の被害が発生していました。
空き家の被害も目立ちます。

宮下武雄さん:
「このうちは年寄りやしね、となりはへえ(もう)おらんがかったし」
湯本記者:
だんだん人が少なくなってるところでこうなった ?
宮下武雄さん:
「うん…過疎や。過疎のところにこんなんなっとお」
自宅は倒壊こそしていなかったものの、被害は深刻です。