JAXA(ジャクサ)の月面探査機「SLIM(スリム)」が日本で初めて月への着陸に成功しましたが、その「目」には諏訪市の企業の技術が貢献していました。

種子島宇宙センターから2023年9月に打ち上げられた月面探査機「SLIM」。

4か月余りを経た1月20日の未明、日本で初めて月への着陸に成功しました。

世界で5か国目の快挙です。

「SLIM」が撮影した月の写真には大きなクレーターがくっきりと映っていました。

実は、この写真を撮ったカメラのレンズには諏訪の企業の技術が詰まっていたのです。

nittoh(ニットウ)オプト製造本部 関根一秀(せきねかずひで)副本部長:
「こちらがですね、今回のSLIMに搭載されました『航法(こうほう)カメラ用のレンズ』。それから『分光(ぶんこう)カメラ用のレンズ』それぞれになります」

諏訪市の光学機器メーカー「nittoh」が手がけたのは、決まった場所にピンポイントで着陸するための「航法カメラ」と、岩石の成分を調べるため波長の異なる光を捉えられる10種類の特殊フィルターを付属した「分光カメラ」用のレンズユニットです。